業界の全体像について
これからおうちづくり考える人にとって業界のことや会社のことを知っておくは重要です!
なぜなら・・・
家を建てた後の保証やアフターサービスについて対応するのは、住宅会社になるからです!
住宅業界全体の金額と分類表
おおまかには、上記の7分類に分けられます。
- 宮大工・・・昔ながらの伝統工法を用いて建築していきます。現状、有名な寺院の工事しか行っていないため、戸建て住宅で本当の宮大工さんにお願いすることはほぼ不可能です。宮大工っていう名前で真似している工務店はたまにありますが、本当の宮大工さんではありません。(坪200万以上払えば可能らしいですが。。。)
- メーカー系・・・全国に展開している、メーカーや地方を中心に行っている会社です。
大手メーカー系
普段から、よく聞く名前どころが多いですね。
例外的な会社としては、プライムライフテクノロジーズ(パナソニックとトヨタの合弁会社)です。
それぞれの会社が、住宅部門を切り離して合体させている形態です。
それ以外の会社はほぼ上場会社です。
中堅メーカー系
中堅メーカー系からは会社規模によって、上場会社と非上場会社に分かれてきます。
例外的な会社としては、一条工務店。
形式的に東京に本社があるようですが、研究所や開発部門はシンガポールにあるため、実質的な本社機能はシンガポールにあります。
ローコストメーカー系
ここらへんから、FC形態が増えてきます。
FC形態とは、フランチャイズ形態のことです。
要は実質的には工務店が建てるおうちなのですが、マニュアルに則ったおうちを建てる代わりに看板や部材の納入などをフランチャイジー(大元)のノウハウを貸してもらう形態のことです。
パワービルダー系
あまり聞いたことのない会社も多いかもしれません。
ビルダー系になると、決まった地域にしか出店していない会社も多いです。
大型分譲開発や土地の仕入れに強いという特徴があるのもビルダー系の強みです。
7.地方工務店
地方において、個人でおこなっている工務店です。
日本ではいまだ個人経営の工務店の着工棟数が一番多いです。
いわゆる昔ながらの大工さんです。
着工棟数と会社の倒産件数
着工棟数の推移
では、実際に日本の着工件数がどのようになっているかというと、
順調に減っています。
増税前に駆け込み需要があって、少し反発しているタイミングもありますが。
バブルのころと比較すると、およそ半分の80万棟くらい。
そして、今後少子高齢化が進むほど、より着工棟数が減っていくことは明らかです。
そうなると、気になるのは建築会社がどのくらい潰れているかということ。
建築会社の倒産件数
倒産件数は2009年がピークで約3,500社が倒産して、減少傾向になり2021年は約1,000社が倒産しています。年間で1,000社が倒産するというのは、飲食業界と同じくらいに多い業界です。
エリア別に見ると、業者数の多い関東、中部、近畿 圏が多いです。
頼んだ建築会社がすぐに潰れてなくなってしまうこともあり得る世の中なんだね。
建てた家のアフターフォローがなくなってしまうのは困るなぁ。
お家は建ててからが会社との付き合いがスタートします。
しっかりと経営状況の確認が必要な理由がわかってもらいましたか?
住宅業界の全体像からわかること【まとめ】
今後着工棟数が減っていくと、より住宅会社が潰れていくことがわかりますね。
そのため、大手メーカー系は戸建住宅以外にも経営を成り立たせる別部門の柱にシフトしている会社が多いです。
家づくりを考え始める前に業界全体の理解と、会社の健全性と将来性を考えることも、今後家づくりを考える人にとって重要になってきます。
- 住宅着工棟数は減少傾向
- 今後住宅会社は戸建建築部門だけで、経営を成り立たせるのは至難の業
- 家づくりをお願いする会社がどのような経営方針を考えているかを施主も把握しないと、家をたててもらってもすぐに倒産するかもしれない、はたまた建築中に破綻してしまうリスクがある。
- 家づくりを考える際には、家のことだけでなく会社のことも把握する必要がある。