間取りを作成しよう

家づくり流れ
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信頼できる住宅営業にも出会えたし、間取りを作るお願いをしよう!

ちょっと待って!
どのような希望を伝えるのかをきちんとまとめましたか?
会社比較するためにも、きちんとまとめる方法をお伝えします。

間取りを作る前に

大きさの概要、要望はまとめたか?

 ここまでにカタログ依頼をし、優先順位を決めた後、
見積もり資料を依頼してきました。

 資料依頼をしていない方は、
まずはイメージ作りが必要ですのでこちらをご覧ください。

 または見積もり依頼の中にある、間取りイメージから自分のイメージを考えていきます。
まだ、見積もり依頼をしていない方は以下から依頼をしてくださいね!

 今回は自分のイメージをまとめて、相手への伝え方を伝授します!
伝える時には、できるだけ具体的に数値で伝えるように意識しましょう。

例えば、
LDKは合計で20帖で」、
横幅250センチのL型のソファーが置けるリビング
というような感じです。

また、部屋として区切った方が良いのか、
大間でつなげた方が良いのかなどの数値で語れない部分は

イメージとその理由

をはっきりさせます。

・部屋として区切りたい(イメージ)
→書斎としても使えるように(理由)

・大間で繋げたい(イメージ)
→常に目線の中に子供が見られるようにしたい(理由)

理由と要望がはっきりすることで、
要望を叶えるための別の手段があり得るからです。

(よくある一例)
 陽当たりが悪い立地で、明るいLDKするために大きな窓がほしい。

(解決策)
 陽当たりの角度を計算してみると大きな窓を付けても陽射しが入るのが難しい土地。
そのため、思い切って2階にリビングを移動にするという解決策。

一例ですが、自分が求めている要望が色々な解決方法によって叶えられるかもしれません。

まとめた要望はわからなくなる前に、下記の「要望まとめシート」にてまとめていきましょう。

設備仕様について、どんなキッチン、洗面、お風呂がほしいか?

 一通り間取りについての要望をまとめましたら、次は設備の要望をまとめます。

【キッチンの分類とメリットとデメリット】

【洗面の分類とメリットとデメリット】

【お風呂の分類とメリットとデメリット】

 

 以上の分類をご覧になって、
要望する設備タイプを考えましょう。

 間取りを考えたあとに設備を考えるという方法もありますが、
間取りが完成したあとだと、
要望する設備を入れるために間取りを変更しなければならない状況に陥ります。

 そのため、細かな仕様(収納の種類や水栓の機能など)は後で選べば良いですが、
設備分類は間取りの際に伝えることをおすすめします。

特別な設備 防音室などの要望があるか?

 趣味に楽器演奏などをしている方は、
ご自宅で思いっきり楽器の練習をしたい
という要望を持っている方もいると思います。


 その場合には、
防音室などの特別な設備や壁と窓、
換気の対策、
をすることで防音部屋を作ることができます。


 防音対策の要望がある場合には、
楽器の種類が何か?
家の中にも響かないようにしたいのか?
外に漏れなければ良いのか?


といった、どの程度の防音設備を求めるかも要望としてまとめておきましょう。

個別に間取りを作ってもらう

実際に要望を伝えて比較できるのは多くても3社

 自分の要望を理由も含めて相手に伝えることは、
非常に労力のいる作業です。


しかも、文面だけでなくイメージで伝える内容も伴うため
書面だけではうまく伝わりません。


 可能であれば、対面にて伝えるようにしましょう。
難しければせめてリモートにて伝える必要があります。

 労力がかなりかかるため、
個別に間取りを設計してもらえるのは多くても3社までが限界になります。

 それ以上数を増やすと、
間取りの比較のみで余裕がなくなり、
会社比較や資金のことに労力を費やせなくなります。

 【要望を伝える】という作業は、
営業側からすると【重要なヒアリング場面です。

 相手の価値観や要望、
はたまた生活習慣や考え方
理解する大チャンスでもあります。

 このチャンスを活かそうとしない営業は、


相手のことを理解しようとする気がない
または
間取りに興味がない


営業である可能性が高いです。

 これから間取りを練り上げる時点で、
要望を聞いてもらう時間をきっちり取ってもらえないような営業であれば、
残念ながら

一生に一回の家づくりを任せられる相手ではなかった

ということで割り切る形になります。

要望の正しい伝え方

 まとめた要望を相手側に伝える際には、同じ情報で統一する必要があります。
統一しないと同じ条件での比較になりませんので。

 伝え方を統一するためには伝えたい要望とその理由を書面で渡し
書面で伝えきれないイメージなどを対面にて確認するのが一番よいでしょう。

まとめるには下記の「要望まとめシート」を利用すると便利です。


上記からpdfファイルとしてダウンロードできます。
スマホなどの方は画像として印刷してお使いください!

間取りの確認

モジュール(1単位)の確認

 モジュールとは基準とする1単位のことを表します。
建築会社によって、基準とする1単位が変わりますので必ず確認が必要な点です。

①尺モジュール
 1単位=910mm を基準にしています。
②m(メーター)モジュール
 1単位=1,000mm を基準にしています。

 同じ間取りのように見えるのに、モジュールが違うと大きさが違うといった状況が生まれます。

壁芯と内法、面積の計測の仕方は?

部屋などの広さの数え方についての説明です。

壁芯計算(へきしんけいさん)
壁の中心線を結んで計測すること。

内法計算(うちのりけいさん)
壁の内側から計算すること。

同じ大きさでも、壁芯計算の方が数字が大きくなります。

間取りの説明を聞く時には、どちらの数字なのかの確認が必須です。

面積の単位について(㎡?畳?帖?坪?)

日本語の良い点でもありますが、日本語は地域性が大きい言葉です。

実は部屋の大きさを一般的に表す「畳」や「帖」も違いがあります。

そして、すごく曖昧な表現です。
そのため畳数表記自体をおすすめしません。1番はっきりしているのは、㎡表記です。

【畳の種類】

・京間=(191.0㎝×95.5㎝)

・中京間=(182.0㎝×91.0㎝)

・江戸間=(176.0㎝×87.8㎝)

・公団間=(170.0㎝×85.0㎝)

同じ6畳という表記でも、
京間だと、10.9252㎡
公団間だと、8.67㎡
違いが、2.2552㎡でてきます。あまりイメージしづらい数字かもしれませんね。

トイレひとつ分以上の違いになるのです。 

だから、「畳」や「帖」の表記はあいまいになります。
正確な図面は通常「㎡」表記になっているはずです。

一般的には中京間を使うのが一般的ではありますが、
まれに江戸間になっている会社さんもいまだにあります。

それは、畳数表記した時に数字を大きくできるという裏技が使えるからです。

「畳」と「帖」の違いは、
和室であれば「畳」、
洋室やフローリングであれば「帖」となります。
意味の違いはありません。

1坪=2畳です。ただし、上記の通り畳数の種類によって坪数の大きさも変わります

実は、「畳」も「帖」も「坪」も非常に曖昧な単位なんです。

家の大きさは?120㎡ルールについて

最初に家づくりをスタートされる時には、
みんな理想に胸を膨らませています。

あれもほしい!これもほしい!
っという気持ちになるのは人間なら当然です。

ですが、実際に「暮らす」ということは維持・管理をしていくことになります。

お手伝いさんが家にいる
となれば別ですが。。。

維持し易い=掃除し易い維持コストが安い税金が安い

 その点で考えた場合、
今の日本の法律は固定資産税が120㎡以内の部分が安くなるという減税措置があります。

総務省ホームページから

 そのため、安易に大きくしていくと、
この120㎡ルールから出るので税金が高くなります。

 ただ広げるということではなく、税金を高くしてでも本当に必要な広さなのか。
この点を考えて広さを見ていかなければなりません。

家具の配置の確認

 間取りが出来上がったあとは、実際に家具の配置を確認する必要があります。
イメージする家具を置くと、そもそも通路として通ることができなかった、
などというようなミスを防ぐためです。

「そんなことないでしょ!」
と思う方もいると思います。

実は住んだあとの「こんなはずじゃなかった」という意見で多いのが、
予想した家具が置けなかった問題になります。

この問題をなくすためにも、間取りが完成したあとには家具が置けるかどうか確認しましょう。

そして、いろいろな図面を見た時にあるのが、
実際の大きさとかけ離れた家具の絵が図面上に描かれている
ことがあります。

 実際には置くことはできないのですが、
間取りを良く見せるために家具の寸法を小さくすると起こる現象なのです。

 残念ながら、家具の寸法を理解していない住宅営業も多いため、
本当に置けると思っている営業もいます。

そのため、この点は図面を判断する本人で気付く他ない状況もあり得ます
そのために必要になるのが、

代表的な家具の寸法を理解する

ということになります。

要望をくみ取ってもらえるか?それ以上の提案があるか?

 間取りの確認をする際には、
・自分の伝えた要望が当てはまっているか
・要望を叶えるために別の方法で解決できる提案があるか
の2点を確認しましょう。

 相手はプロですので、言われたままだけの要望を叶えるだけでは80点です。
言われた以外の提案や気付きを与えてくれるかどうか
それが100点になるかどうかの差別化と考えるべきでしょう。

メリットとデメリットをまとめる

 間取りの比較をする上で良い点と悪い点をまとめておかなければ、
今後の比較ができません。

 残念ながら、メリットだけの間取りは存在しないため実際には100点満点はあり得ないでしょう。
ですが、納得できる間取りには出会えるはずです。

 その際には、メリットとデメリットを間取りの中に書き込んでまとめておきましょう。
以下によくあるメリットとデメリットの事例をまとめておきます。
メリットとデメリットは反対関係になることが多いですが、その点もまとめておきます。

よくあるメリットとデメリット

<メリット>
・生活導線が良い
・洗濯導線が良い
・見晴らしが良い
・収納が多い
・キッチンが中心になる間取りで、
子供を見やすい
・LDKが一体型で家族が集まりやすい

など

<デメリット>
・通路が多い
・洗濯物の運ぶ距離が長い
・周囲から見られやすい
・家が大きい(税金が高い)
・キッチンの音が響きやすい

・作業空間を分けられない
(音の干渉が起こりやすい)
など

間取りを作成してもらう【まとめ】

<間取りを作る前に>
①要望をまとめる・・・大きさの概要とイメージとその理由をまとめる
②設備仕様をまとめる・・・キッチン、洗面、お風呂、その他設備をまとめる

※注意
要望をまとめられない方は、まだ自分のイメージがまとめられていない状況です。
イメージ作りのために、間取りの比較をしましょう。

<間取りを作ってもらう>
①要望を正しく伝えるために、「要望まとめシート」を利用する。
②対面もしくはリモートにて、要望を伝える
(多くても3社までです。)

<間取りを確認しよう>
①モジュール(1単位)の確認・・・尺モジュールかmモジュールか
②面積の計算の仕方の確認・・・壁芯と内法、畳数の計算の仕方の確認
③大きさの確認・・・120㎡を超える大きさには判断が必要
④家具の配置の確認・・・イメージしている家具が置けるか
⑤メリットとデメリットをまとめる・・・良い面だけではなく悪い面もまとめる