住宅会社って数が多すぎて、どこを見ていいかわからくて困っちゃうよ
そうですよね。
まずは自分にあった住宅会社の候補をどのように決めるのか、
その方法を説明するよ!
自分に合う住宅会社の分類を考える
【パターン①】予算から住宅会社の分類を考える
住宅会社の候補を考えるにあたって、まず重要なのは自分の予算帯に合っているかどうかです。予算帯を決めていない方はまずはご自分の予算の把握から考えましょう。
自分の予算帯を把握してから、土地の金額と諸経費を差し引いて残った金額が建築費用となります。
ご自分がイメージする家の坪数が分かれば一番良いのですが、初めてだとイメージする家の広さが何坪くらいなのかなかなかイメージできないかもしれません。
参考までに平均の広さで見ると、
全国平均は、
・土地を持っている方は、123.8㎡(37.4坪)
・土地から購入される方は、111.4㎡(33.7坪)
になっています。
ひとまずはこの平均の広さを参考に坪単価の計算を行います。
間取りにこだわりが合って、何坪くらいの広さになるか知りたい!という方は、
間取り作成サービスもおすすめです。
<計算例> 借入金額を4200万、自己資金を500万、土地代が900万、諸経費が600万
平均の広さ33.7坪と考えて計算します。
4200+500=4700万
4700-900-600=3200万
3200万 ÷ (33.7坪) =94.95万円→ 坪単価は約95万円
計算から出てくる坪単価からご自分の予算帯に合う分類を決めていきます。
・80万~100万の方は③大手メーカー系、⑦地方工務店系
・65万~80万の方は④中堅メーカー系、⑤ローコストメーカー系、⑥パワービルダー系、⑦地方工務店系と分類を絞ることができます。
<住宅会社の分類についてはこちらから>
また、残念ながら65万以下になってしまったという方は、現在の注文住宅の価格水準は難しいです。
素材を落としたメンテナンスが必要な注文住宅であれば可能ですが、住み始めたあとのことを考えると坪単価65万以下であればコストに優れた「建売住宅」をおすすめします。
【建売住宅の注意点へ】
【パターン②】ライフプランから住宅会社の分類を考える
また、もうひとつの目線の考え方として、今後の自分のライフプランから住宅会社の分類を考えることもできます。
建築の時期を考えるにあたって、ご家族のライフプランを考えていない方は改めてライフプランの見直しをおすすめします。
<家づくりの時期の決定>
そうはいっても、
自分だけで考えるのは難しいよ。
大丈夫ですよ!
今は無料ライフプラン相談を
オンラインで行っていただけるサービスも充実しています。
家づくりだけでなく、住宅ローンと保険も含めてこの機会に相談しましょう。
ライフプランのイメージができた後に、新しく住む家に住む期間はどのくらいになりますか?
【35年以上住む方】
保証や入居後のサービスがしっかりしている②大手メーカー系が向いています。
今後長く住むことを考えると、目先の金額よりも後々のことを優先したお家づくりを考えることをおすすめします。大手メーカーの方が、アフターサービスもしっかりしている点を考えると安心して長期間住み続けることができます。
【住む期間が35年未満で、ゆくゆくは売却をメインに考えられる】
②大手メーカー系の「建売住宅」や③中堅メーカー系の注文住宅が向いています。
家の築年数に合わせて中古住宅で売りに出すか、土地で売りに出すか判断できるようにしましょう。また、住んでいる間に困ることがないようなアフターサービスも考えている家にする必要があります。
【期間が35年未満で、状況に合わせて建替えもあり得る方】
④ローコスト系や中古住宅、土地次第で⑤のビルダー系もありです。
長持ちする家よりも、最初にかかる費用を抑えることを考えるべきです。耐久性やアフターサービス、こだわりよりも金額重視で考えましょう。また、土地の立地や資産面を優先で考えるべきでもあるので、土地優先で会社を考える方向性もあります。
【パターン③】土地から住宅会社の分類を考える
土地が少ない地域では、土地を優先せざるを得ないケースもあります。希望しているエリアに建築条件付き(建築できる会社がきまってしまう)の土地しかない場合です。
その場合には建築会社の好意度(どの程度気に入っているのか?)という点と土地の立地のバランスを考えることになります。このような場合は【パターン①】と【パターン②】とは違い、土地の気に入り度合いのみで判断せざるを得ないケースもあります。
とは言っても、誰しもに向いているわけではなく、
・建築会社や間取りに対して、そこまでこだわりが強くない
・建築できる会社と土地の金額が予算帯に合う
この2点が最低限必要な条件になってきます。
希望するエリアから考える場合は、候補にできる住宅会社が少なくなってしまうケースがあることを念頭に置いておく必要があります。
分類の中から優先順位を考える
住宅会社の中からおおまかな分類は決めたけども、
どうやって比較していけばいいのかわからないです。
大丈夫です!
ここからは住宅会社の候補を絞っていく方法です。
住宅会社選びは結婚相手探しと似ている!?
住宅会社を比較していく際に、一番失敗しやすい方法は、
・同時に複数の業者と打合せを進めていく
ことです。
住宅会社で注文住宅の打ち合わせを進めていく場合、
①要望の確認
②仕様の確認
③間取りと金額の提案
④値引き交渉と契約
最低でも4回は打合せする時間が必要となります。
自分の時間だけでなく、住宅会社の担当との時間の調整も必要になります。1回の打ち合わせは2・3時間で、期間は最低でも1か月はかかります。
そのような打合せを一日に複数入れていくと、会社の優先度合が自分でもわからなくなり、最終的には金額だけで判断せざるを得なくなり、理想通りの建築ができない結果に。。。
実は住宅会社選びは、結婚相手探しと似ていると言われています。
どういうことかというと。。。
いわゆる「婚活」をしているタイミングに、何人もの人と同時にお付き合いしていくことは通常ありませんよね。一人とお付き合いして、相手のことを理解して自分のことも理解してもらって、進展していった結果に「結婚」があります。「結婚」とは目の前に存在しない「家庭」を0から築いていくものです。
住宅会社選びも、会社のことを理解し、自分の価値観や考え方を相手に理解してもらって初めて進展があるものです。普通の買い物は目の前に商品がありますが、注文住宅の場合は存在しない「理想」を0から築いていきます。そのような特性から、結婚相手探しと似ていると言われます。
自分の住宅パートナーを探しているのに、何社も同時に浮気すること自体が注文住宅の場合にはおかしなことになります。そのため、同時に複数の業者と打合せを進めていくこと自体がおかしい話です。
そのためにも、パートナーになるべきなのかどうか優先順位を決めて、しっかり1社ずつ見極めていくことをお勧めします。見極めた結果、自分と相性が悪いと判断したら次の1社に進んでいくようにすればいいのです。
建築請負契約は他の買い物とは別
普通の買い物は、買う商品がすでに作られていて目の前に存在しています。このような買い物を一般的に「売買契約」と呼びます。売り手側が勝手に作って、ほしい人が買っていくという形態。勝手に作ったものを売っているので、買い手側が強いです。
ですが、建築の場合は意味合いが違います。買う商品は目の前になく、これから一緒に作っていくことになります。この一緒に作っていく約束をすることを「請負契約」と呼びます。「請負契約」の場合は、買い手も売り手も同等の立場です。考え方が合わなかったら「契約しない」判断ができるからです。
「建築請負契約」とは、「目の前にないものを一緒に考えて作っていきましょう」という約束になります。その約束をするかどうかの判断をするにあたり買い手側は、会社による考え方やコンセプトによってできないことや、優先していない考え方を知る必要があります。
そのため重要なことは、比較する会社が
「何ができて何ができないのか?」
「何が得意で何が苦手なのか?」
という相手の特徴を理解することが重要になります。特徴が自分と合って初めて理想の住宅パートナーと呼べます。このパートナー探しを行っていくことが、住宅会社選びです。
住宅会社の分類と優先順位選びはカタログをメインに
えーと、住宅会社の分類を決めて、
1社ずつ見ていった方が良いんだね!
じゃ、その分類の会社の展示場を全部見に行こう!
ちょっと待って!
全部の展示場に行ってしまうと大変なことになります。
いきなり住宅展示場に行ってしまうと。。。
いきなりたくさんの会社の住宅展示場に行くと、たくさんの営業攻勢に見舞われることになります。
住宅営業の中にもいろいろな種類の人がいるため、まともな人もいますしぶっ飛んでいる人も見てきました。いきなり住宅展示場に行くということは、営業ガチャをやりに行っているようなもの。信頼できる営業と会えるかどうかは運になります。
<信頼できる営業との出会い方>
住宅業界には、昔から「お礼訪問」や「アポイント訪問」と呼ばれる文化があります。展示場に来た客の家に訪問をすることです。お菓子などを持ってお礼として行きます。10年前くらいまでは喜んでもらえる方もいましたが、今は時代が違います。その時代違いの営業方法を会社として行っているところもたくさんあります。
そのため、たくさんの住宅会社に行くと、そのあとひっきりなしに住宅営業の訪問や営業電話に悩まされることになるのは簡単に想像できます。
そのため分類を絞ったからといって、いきなりたくさんの住宅展示場にいくことはおすすめできません。
カタログから取捨選択していく
住宅営業からの営業攻勢に悩まされる事態を避けるために、まずはカタログを見て実際に話を聞いてみたい会社をオーディションしていきます。
順番としては、
①分類の中から興味のある会社のカタログを請求する。
<カタログ請求はこちらから>
※ カタログ請求するときにも注意点があります!
<注意点>
- 比較するつもりのない会社の資料は請求しないようにしましょう
資料請求するだけでも、送付についての確認等の電話がかかってくることもあります。用がない会社には迷惑なだけなので、請求することはやめましょう。 - 自分の希望する連絡手段を明確に書きましょう
会社によっては連絡がとれなくても何度も連絡することが当たり前の会社もあります。日常生活であまり電話に出ることができない方は連絡手段をメールに限定するなど、ご自分が希望する連絡手段を記入しましょう。 - 請求しておいて、何も反応しないことはやめましょう
働いている側からすると、担当として割り振られて反応が取れないとわざわざ顧客の自宅に訪問せざるを得ないこととなります。いきなり家に来てほしくないと考える方が普通だと思いますが、相手もいきなり行きたくはありません。
そのような状況で仕事だから行かざるを得ないのです。その理由を作らないようにしましょう。
②カタログの中から3社~5社程度優先順位決める。
優先順位を決めた会社に対して、見積もり資料を依頼する。
<資料の依頼はこちらから>
担当営業が決まりますので、その前に以下のページを確認してください!
③送られてきた資料を見てから、住宅展示場に行く会社を決定する。
住宅展示場に行くのはアドバイザーと相談してから紹介システムを利用する。
<アドバイザーとの相談はこちらから>
住宅会社の候補を決める【まとめ】
自分に合う住宅会社の分類を考える【まとめ】
3つのパターンから自分の状況に合う方向性を選びます。
<①予算から考える>
坪単価で判断する
・80万~100万
③大手メーカー系
⑦地方工務店系
・65万~80万
④中堅メーカー系
⑤ローコストメーカー系
⑥パワービルダー系
⑦地方工務店系
・65万以下
建売住宅
<②ライフプランから考える>
住む期間から考える
・【35年以上住む方】
②大手メーカー系
・【住む期間が35年未満、
売却をメインに考える】
②大手メーカー系の
「建売住宅」
③中堅メーカー系の
注文住宅
・【期間が35年未満で、建替えもあり得る】
④ローコスト系や中古住宅
⑤ビルダー系
<③土地から分類を考える>
土地が少ない地域
→土地を優先する場合
・建築会社の好意度
・土地の立地のバランス
(気に入った場所なのか)
で判断する。
【最低限必要な条件】
・こだわりが強くない
・予算帯に合う
分類の中から優先順位を考える【まとめ】
①カタログを請求して、分類の中から3社~5社程度比較する会社の順番を決める。
②優先順位を決めた会社に対して、見積もり資料を依頼する。
③送られてきた資料を見てから、住宅展示場に行く会社を決定する。
住宅展示場に行くのはアドバイザーと相談してから紹介システムを利用する。
自分に合うと思う分類や予算帯をしっかりと伝えて、サービスをうまく利用していきましょう。
何度も言いますが、分類や優先順位を考える前にやみくもに住宅展示場には行かないようにお気を付けくださいね~。